背筋は自分からは見えにくい部位だからこそ、意識して鍛えないと衰えやすい筋肉です。猫背が気になる人や、後ろ姿をかっこよくしたい人は背筋トレーニングが欠かせません。
「背筋を鍛えるにはジムのマシンが要るのでは?」と思われがちですが、実は自宅でも自重だけで十分に背筋を鍛えることができます。この記事では、背筋を構成する筋肉の解説から、自宅でできるおすすめの自重トレーニングまで詳しく紹介していきます。正しいフォームのコツや注意点も押さえているので、ぜひ参考にしてみてください。

最初の1つで迷ったら、ここから選ぼう
自宅トレで本当に要るものは、思っているより少ないです。優先度の高い順に器具とギアを並べて、それぞれ何ができるようになるかを整理しています。

背筋を構成する3つの主要な筋肉
広背筋(こうはいきん)
背中の中でもっとも面積が大きい筋肉です。脇の下から腰にかけて広がっており、腕を引く動作や体を引きつける動作に関与しています。逆三角形の体型を作るために欠かせない筋肉で、広背筋を鍛えることでウエストとの対比が生まれ、上半身のシルエットが大きく変わります。懸垂やローイング系の動作で特に鍛えられます。
僧帽筋(そうぼうきん)
首の付け根から背中の中央にかけて広がる大きな筋肉で、上部・中部・下部の3つに分かれています。肩甲骨を上げる・寄せる・下げるといった動作に関わっており、僧帽筋を鍛えることで背中に厚みが出ます。また、僧帽筋の筋力が向上すると血行が改善され、肩こりの軽減にも効果が期待できるとされています。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
背骨に沿って縦に走る筋肉群で、腸肋筋・最長筋・棘筋の3つから構成されています。脊柱起立筋は姿勢を維持するための非常に重要な役割を果たしており、弱いと猫背や腰痛の原因になります。日常生活でも常に使われている筋肉なので、意識的に鍛えることで日常の動作がスムーズになります。
自宅でできる背筋の自重トレーニング8選
背筋は自重トレーニングだけでも十分に鍛えることができます。以下の種目を組み合わせて、広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋をバランスよく強化していきましょう。
1. スーパーマン
うつ伏せの状態から両手と両足を同時に持ち上げるトレーニングです。広背筋・脊柱起立筋・僧帽筋をまとめて鍛えることができ、背筋トレーニングの定番種目です。持ち上げた状態を2〜3秒キープし、ゆっくり下ろします。持ち上げすぎると腰に負担がかかるので、無理のない高さで行いましょう。10回×3セットが目安です。
2. バックエクステンション
うつ伏せの状態から上体だけをゆっくり起こすトレーニングです。脊柱起立筋と僧帽筋に集中的に効果があり、スーパーマンよりも腰への負担が少ないのが特徴です。両手を頭の後ろに添えるか、胸の前で組んで行います。15回×3セットを目標にしましょう。
3. バードドッグ
四つん這いの姿勢から対角線上の手足(右手と左足、左手と右足)を同時にまっすぐ伸ばすトレーニングです。脊柱起立筋を中心に体幹全体のバランス力を鍛えることができます。伸ばした状態で2秒キープしてからゆっくり戻しましょう。左右交互に10回×3セットが目安です。


4. リバースプランク
仰向けの状態で手のひらとかかとで体を支え、体を一直線に保つトレーニングです。背中・お尻・太もも裏を同時に鍛えられる効率的な種目です。手のひらは指先がお尻側を向くように置き、肩の真下にセットします。20〜30秒キープ×3セットから始めてみましょう。
5. Tレイズ
うつ伏せの状態から両腕を横に大きく広げて持ち上げ、Tの字を作るトレーニングです。広背筋と僧帽筋の中部・下部に効果的で、肩甲骨まわりの可動域を広げる効果もあります。腕を持ち上げたら1〜2秒キープし、ゆっくり下ろします。12回×3セットが目安です。
6. Yレイズ
Tレイズと同様にうつ伏せの状態から行いますが、腕をYの字のように斜め上に伸ばして持ち上げます。僧帽筋の下部に重点的に効くため、Tレイズと組み合わせて行うとバランスよく背筋を鍛えられます。12回×3セットが目安です。
7. リバースフライ(自重)
立った状態で上体を約45度前に倒し、両腕を横に開く動作を繰り返します。ダンベルなしでも僧帽筋と広背筋の後部を鍛えることができます。肩甲骨を寄せることを意識して行うと効果的です。15回×3セットを目標にしましょう。
8. プローンアームリフト
うつ伏せで両腕を前に伸ばし、片腕ずつ交互に持ち上げるトレーニングです。広背筋と僧帽筋を個別に意識しやすく、スーパーマンが難しい初心者にもおすすめです。左右交互に12回×3セットが目安です。
おすすめのメニュー構成
初心者向け(約12分)
- バードドッグ:左右10回×2セット
- プローンアームリフト:左右12回×2セット
- バックエクステンション:12回×2セット
- スーパーマン:8回×2セット
中級者向け(約18分)
- スーパーマン:10回×3セット
- Tレイズ:12回×3セット
- Yレイズ:12回×3セット
- リバースプランク:30秒×3セット
- リバースフライ:15回×3セット
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背筋を鍛えるメリット
姿勢が改善される
背筋が強化されると猫背が改善され、自然と背筋の伸びた姿勢を維持しやすくなります。デスクワークが多い人やスマートフォンの使用時間が長い人には特に重要なメリットです。正しい姿勢が身につくことで、周囲からの印象も大きく変わります。
肩こり・腰痛の軽減
僧帽筋や脊柱起立筋を鍛えることで、肩まわりや腰まわりの筋肉がしっかり体を支えるようになり、肩こりや腰痛の軽減が期待できます。特に僧帽筋の中部・下部を鍛えると、肩甲骨の動きがスムーズになり、肩まわりの血行が促進されます。
基礎代謝の向上
背筋は体の中でも大きな筋肉群です。大きな筋肉を鍛えることで基礎代謝が上がり、太りにくい体質づくりにもつながります。特に広背筋は面積が大きいため、鍛えることで消費カロリーの増加に大きく貢献します。
スポーツパフォーマンスの向上
引く動作や体をひねる動作は多くのスポーツに必要です。背筋を鍛えることで、ゴルフのスイングやテニスのストローク、水泳のストロークなどのパフォーマンスが向上します。


背筋トレーニングの注意点
腰を反りすぎない
スーパーマンやバックエクステンションで上体を持ち上げすぎると、腰に過度な負担がかかります。みぞおちが床から離れる程度の高さで十分です。「少し物足りないかな」と感じる程度のほうが安全に鍛えられます。
首に力を入れない
上体を起こす際に首を反らせてしまうと、首の筋肉に余計な負担がかかります。視線は床に向けたまま、背中の筋肉を使って持ち上げることを意識してください。あごを引いた状態をキープすると首への負担が軽減されます。
左右のバランスを意識する
バードドッグやプローンアームリフトなど片側ずつ行う種目では、左右同じ回数・セット数で行うことが大切です。利き手側だけ強くなると体のバランスが崩れ、姿勢の歪みにつながることがあります。
背筋トレーニング中に腰に鋭い痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。特にヘルニアなど腰の持病がある人は、医師に相談した上で行いましょう。
よくある質問
Q. 自重だけで背筋は十分に鍛えられる?
十分に鍛えられます。背筋は自重トレーニングでも多くの刺激を与えることが可能です。物足りなくなってきたら、ペットボトルに水を入れてウエイト代わりにしたり、動作のテンポをゆっくりにするなどの工夫で負荷を高められます。
Q. 背筋のトレーニングはどれくらいの頻度でやるべき?
週2〜3回が目安です。背筋は大きな筋肉群なので、回復に48〜72時間かかります。トレーニング日の間に1〜2日の休息を設けるようにしましょう。
Q. 腰痛持ちでも背筋トレーニングはできる?
腰に負担の少ない種目であれば可能です。バードドッグやプローンアームリフトなど、動作が穏やかな種目から始めてみてください。痛みが出る場合はすぐに中止し、医師に相談することをおすすめします。
Q. 背筋トレーニングとストレッチはセットでやるべき?
背筋のトレーニング前後にストレッチを行うことをおすすめします。トレーニング前には動的ストレッチ(腕を大きく回す、体をひねるなど)で筋肉を温め、トレーニング後には静的ストレッチ(キャットストレッチ、チャイルドポーズなど)で筋肉をほぐしましょう。ストレッチを習慣化することで、トレーニングの効果が高まり、怪我のリスクも軽減されます。
Q. 背筋を鍛えると体重は増える?
背筋は体の中でも大きな筋肉群なので、鍛えて筋肉量が増えると体重は増加する傾向にあります。ただし、筋肉が増えると基礎代謝も上がるため、脂肪が燃焼しやすい体質になります。体重の数字にとらわれず、見た目や体脂肪率で変化を判断することをおすすめします。
Q. 背筋のトレーニングで器具を使うなら何がおすすめ?
自重トレーニングに慣れてきたら、懸垂バー(チンニングバー)の導入がおすすめです。懸垂は広背筋を鍛えるのにもっとも効果的な種目のひとつです。ドアに取り付けるタイプであれば省スペースで設置でき、価格も手頃なものが多いです。
まとめ
背筋は自宅でも自重トレーニングだけでしっかり鍛えることができます。スーパーマン・バックエクステンション・バードドッグなどの基本種目を中心に、Tレイズ・Yレイズなどのバリエーションを加えていくことで、広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋をバランスよく強化できます。
背筋を鍛えることで姿勢の改善、肩こりの軽減、基礎代謝の向上など多くのメリットが得られます。自分のレベルに合ったメニューから始めて、少しずつステップアップしていきましょう。
さらに詳しい背筋の鍛え方については、SIXPAD公式の背筋トレーニング解説や背筋を鍛える自重トレーニング10選(Wellulu)、器具なしでできる背筋の筋トレメニュー(uFit)も参考にしてみてください。
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