「腹筋を鍛えているのに下腹がぽっこりしたまま…」こんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。一般的なクランチやシットアップでは腹直筋の上部がメインターゲットになるため、下腹部への刺激は弱くなりがちなのです。そこでおすすめしたいのがニーレイズです。膝を胸に引き寄せる動作で腹直筋下部と腸腰筋を集中的に鍛えられる種目で、下腹の引き締めに効果的です。
この記事では、ニーレイズの正しいフォーム、効果を高めるコツ、バリエーションまで詳しく解説していきます。
最初の1つで迷ったら、ここから選ぼう
自宅トレで本当に要るものは、思っているより少ないです。優先度の高い順に器具とギアを並べて、それぞれ何ができるようになるかを整理しています。

ニーレイズで鍛えられる筋肉
腹直筋下部
ニーレイズのメインターゲットです。骨盤を持ち上げる動作で腹直筋の下部が強く収縮します。下腹のぽっこりを解消し、シックスパックの下側を際立たせるために重要な部位です。
腸腰筋
背骨と大腿骨をつなぐインナーマッスルで、膝を引き上げる動作で大きく関与します。腸腰筋を鍛えると骨盤が安定し、姿勢改善やぽっこりお腹の予防にもつながります。
腹横筋
腹部を覆うインナーマッスルで、動作中に体幹を安定させる役割を持ちます。ニーレイズを正しいフォームで行うことで、自然と腹横筋にも刺激が入ります。


ニーレイズの正しいやり方・フォーム
ライイングニーレイズ(仰向け)
最も基本的なバリエーションで、初心者はここから始めましょう。
ステップ1:スタートポジション
仰向けに寝て、両手は体の横に置くかベンチの端を握ります。頭を少し持ち上げて、おへそを見る意識を持ちます。両足を床から少し浮かせた状態がスタートポジションです。
ステップ2:膝を引き寄せる
息を吐きながら、膝を胸に向かって引き寄せます。このとき、足を動かすのではなく、腹筋を使って骨盤を丸め込むイメージで行うのがポイントです。お尻が少し浮くくらいまで引き寄せると効果が高いです。
ステップ3:戻す動作
息を吸いながら、ゆっくりと足を下ろしていきます。足が床につく手前で止め、腹筋のテンションを抜かないようにして次のレップへ移ります。
- 腰を反らさない。腰が床から浮いてしまうと腰痛の原因になる。動作中は常に腰を床に押し付ける意識を持つ
- 反動を使わない。勢いで膝を上げると腸腰筋ばかりに効いてしまい、腹筋への刺激が減る
- 呼吸を止めない。引き寄せるときに吐き、戻すときに吸う
ニーレイズの重量・回数・セット数の目安
初心者の目安
自重のニーレイズで15回を3セットが基本目標です。フォームが崩れるなら回数を減らしても問題ありません。まずは10回3セットから始めましょう。
中級者以上の目安
15回3セットが楽にできるようになったら、レッグレイズ(膝を伸ばした状態)やハンギングニーレイズに移行して負荷を上げましょう。
セット間のインターバル
30〜60秒の短めのインターバルで行うと、腹筋への代謝ストレスが高まって効果的です。
ニーレイズの効果を高めるコツ
骨盤を丸め込む意識を持つ
ニーレイズで最も重要なポイントがこれです。単に膝を上げるだけでは腸腰筋がメインで働き、腹筋への刺激が弱くなります。骨盤を後傾させて「丸める」意識を持つと、腹直筋下部に効きやすくなります。
足を完全に下ろさない
レップの最後に足を床につけてしまうと、腹筋のテンションが抜けてしまいます。常に足を少し浮かせた状態をキープし、腹筋に負荷がかかり続ける状態を維持しましょう。
動作スピードをコントロールする
引き上げ2秒、下ろし3秒くらいのペースでゆっくり行うと、腹筋への刺激が格段に高まります。速い動作では反動が使われやすく、効果が半減します。


ニーレイズのバリエーション
ハンギングニーレイズ
懸垂バーにぶら下がった状態で行うバリエーションです。重力に逆らって膝を引き上げるため、ライイングよりも負荷が高いです。体が揺れないように体幹を固定することが重要です。
インクラインニーレイズ
インクラインベンチに頭を高い方にして寝て行います。角度がつくことで負荷が増し、ライイングとハンギングの中間的な難易度になります。
ツイストニーレイズ
膝を引き寄せる際に左右にひねりを加えるバリエーションです。腹直筋下部に加えて腹斜筋にも刺激が入り、くびれ作りにも効果的です。
レッグレイズ
ニーレイズの上位互換ともいえる種目です。膝を伸ばした状態で足を上げ下げするため、テコの原理で腹筋への負荷が大幅に増します。ニーレイズが楽にできるようになったらチャレンジしてみましょう。
憧れのホームジム、作っちゃう?
ラック・ベンチ・プレートをバラバラに買うと、あとでサイズが合わずに買い直しになりがちです。予算ごとに何をどの順で揃えるか、床や騒音の対策まで含めてまとめています。



ニーレイズで陥りがちなフォームのミスと改善策
腰が浮いてしまう
ニーレイズで最も多いミスが、動作中に腰が床から浮いてしまうことです。これは腹筋の力が不足しているサインで、腰椎への負担が大きくなり腰痛の原因になります。対策としては、両手をお尻の下に敷いて骨盤を安定させる方法が有効です。また、動作の可動域を小さくして、腰が浮かない範囲でトレーニングすることも大切です。
脚だけ動かしている(腹筋が使えていない)
単に膝を上げ下げするだけでは、腸腰筋がメインで働き腹筋への刺激は弱いです。ニーレイズの本質は「骨盤を後傾させる」動作にあります。膝を引き寄せるときに、おへそを背中側に押し込むようなイメージで骨盤を丸め込みましょう。これだけで腹直筋下部への効きが劇的に変わります。
反動で足を振り上げてしまう
勢いをつけて足を振り上げると、筋肉への刺激が減るだけでなく、腰を痛めるリスクも高まります。特に疲れてくるとフォームが崩れやすいので、セット後半はより丁寧に動作することを心がけましょう。回数よりもフォームの質が大切です。
呼吸が止まってしまう
腹筋に力を入れようとすると、無意識に呼吸を止めてしまう方が多いです。ニーレイズでは、膝を引き寄せるときに息を吐き、戻すときに吸います。呼吸を止めると血圧が急上昇する「バルサルバ効果」が起きるため、意識的に呼吸を続けることが重要です。
ニーレイズに関するQ&A
Q. ニーレイズとレッグレイズの違いは?
動作の基本は同じですが、ニーレイズは膝を曲げた状態で行い、レッグレイズは膝を伸ばした状態で行います。レッグレイズの方が負荷が高いため、ニーレイズで基礎をつけてからステップアップするのがおすすめです。
Q. 腰が痛くなる場合はどうする?
腰が痛くなるのは、腰が床から浮いてしまっている可能性が高いです。両手をお尻の下に敷いて骨盤を安定させるか、動作の可動域を小さくして腰への負担を減らしましょう。それでも痛みが続く場合は、医療機関への相談を検討してください。
Q. 毎日やっても大丈夫?
腹筋は他の筋肉に比べて回復が早いとされますが、毎日同じ種目を高強度で行うのは避けた方がよいでしょう。週3〜5回の頻度で、他の腹筋種目とローテーションを組むのが効果的です。
Q. 下腹の脂肪はニーレイズで落ちる?
ニーレイズで下腹の筋肉は鍛えられますが、部分的な脂肪燃焼(スポットリダクション)は科学的に否定されています。下腹の脂肪を落とすには、食事管理と全身の運動で体脂肪率を下げることが必要です。筋トレで筋肉をつけつつ、食事でカロリーをコントロールするのが王道のアプローチです。
ニーレイズを取り入れた腹筋メニュー例
ニーレイズ単体でも効果はありますが、他の腹筋種目と組み合わせることで腹筋全体をバランスよく鍛えられます。以下はおすすめの腹筋メニュー構成です。
バランス型腹筋メニュー(10〜15分)
- クランチ:15回 × 3セット(腹直筋上部)
- ニーレイズ:15回 × 3セット(腹直筋下部)
- ロシアンツイスト:左右10回 × 3セット(腹斜筋)
- プランク:30〜60秒 × 2セット(体幹全体)
このメニューでは、腹直筋の上部・下部・腹斜筋・体幹のインナーマッスルまでまんべんなく鍛えることができます。トレーニングの最後に腹筋メニューを持ってくるのが一般的ですが、腹筋を最優先で鍛えたい場合はトレーニングの最初に行うのもよいでしょう。
腹筋トレーニングは、回数だけを追いかけるよりも「効いている感覚」を大切にしましょう。50回やっても効いていなければ意味がありません。15回で限界が来るくらいの負荷設定で、丁寧に行う方がはるかに効果的です。ニーレイズの場合は、動作スピードを落とすだけで一気に負荷が上がるので、回数よりもテンポをコントロールすることを意識してみてください。


ニーレイズの効果を実感するためのチェックリスト
- 膝を引き寄せるときに腹直筋下部の収縮を感じているか
- 動作中に腰が床から浮いていないか
- 反動を使わずにコントロールして動作できているか
- 足を床に完全につけず、テンションを維持できているか
- 呼吸を止めずに動作できているか
- セット終了後に下腹部にパンプ感があるか
これらの項目をクリアできていれば、ニーレイズの効果をしっかり引き出せています。下腹部にパンプ感があるかどうかは、正しいフォームで行えているかの目安になるので参考にしてください。
まとめ
ニーレイズは、下腹部をピンポイントで鍛えられる優秀な腹筋種目です。クランチだけでは刺激しきれない腹直筋下部と腸腰筋を効率よくトレーニングできます。フォームのポイントは「骨盤を丸め込む意識」「足を床につけない」「ゆっくりコントロールして動作する」の3つです。ライイングから始めて、慣れたらハンギングやレッグレイズへステップアップしていきましょう。自宅でも器具なしで手軽に取り組めるのがニーレイズの魅力です。テレビを見ながらでもできるので、日常生活の中に自然と組み込みやすいです。理想のシックスパックを手に入れるために、コツコツ取り組んでみてください。
参考:MELOS「下腹を凹ます筋トレ ニーレイズの正しいやり方」|QOOL「ニーレイズのやり方|下っ腹を引き締める効果アップ術」|Smartlog「ニーレイズの効果的なやり方」
プロテインとサプリ、買う順番だけ決めておこう
種類が多すぎて最初の1袋で止まりがちなところです。何から始めて、何は後回しでいいのかを、成分と価格の面から整理しています。





