筋トレをしている人なら「タンパク質をしっかり摂ろう」という話は何度も聞いたことがあるよね。でも、実際にどれくらいの量を摂ればいいのか、よくわかっていない人も多いんじゃないかな。
この記事では、筋トレの効果を最大化するためのタンパク質摂取量を体重別に解説していきます。どんな食材から摂ればいいのか、1日の摂り方の配分まで具体的に紹介するので、参考にしてみてください。

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筋トレ時に必要なタンパク質の量|体重別の目安
国際スポーツ栄養学会(ISSN)の推奨値
国際スポーツ栄養学会(ISSN)では、筋肥大や筋力向上を目指す場合、体重1kgあたり1.4〜2.0gのタンパク質を毎日摂取することを推奨しています。一般的な成人の推奨量が体重1kgあたり0.8g程度であることを考えると、筋トレをしている人はかなり多くのタンパク質を意識して摂る必要があるのがわかります。
運動強度別の目安
- 軽めの筋トレ(週2〜3回程度):体重1kgあたり1.2〜1.4g
- 中程度の筋トレ(週3〜5回):体重1kgあたり1.4〜1.6g
- 高強度の筋トレ(週5回以上・ハードなトレーニング):体重1kgあたり1.6〜2.0g
体重別の具体的な摂取量
体重1kgあたり1.6gで計算した場合の1日あたりの目安です。
- 体重50kg:80g
- 体重60kg:96g
- 体重70kg:112g
- 体重80kg:128g
- 体重90kg:144g
研究によると、体重1kgあたり1.6gまでは摂取量が増えるほど除脂肪体重(筋肉量)も増えることがわかっています。1.6gを超えると増加の効果は緩やかになるため、多くのトレーニーにとって1.6g/kgが一つの基準値となります。
タンパク質が豊富な食品と含有量
動物性タンパク質
動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高く、筋肉の合成に必要な必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
- 鶏むね肉(皮なし100g):タンパク質約23g
- 鶏ささみ(100g):タンパク質約24g
- 牛もも肉(赤身100g):タンパク質約21g
- 豚ヒレ肉(100g):タンパク質約22g
- サーモン(100g):タンパク質約20g
- マグロ赤身(100g):タンパク質約26g
- 卵(1個・約60g):タンパク質約7g
- ギリシャヨーグルト(100g):タンパク質約10g
植物性タンパク質
- 木綿豆腐(100g):タンパク質約7g
- 納豆(1パック・約50g):タンパク質約8g
- 枝豆(100g):タンパク質約12g
- レンズ豆(茹で100g):タンパク質約9g

1日のタンパク質摂取スケジュール
3〜5回に分けて摂取するのが理想
タンパク質は一度にまとめて摂るよりも、3〜5回に分けて摂取したほうが筋タンパク質合成の効率が良いとされています。1回あたり20〜40gを目安に分散させましょう。
タイミング別のモデルプラン(体重70kg・1日112gの場合)
- 朝食:卵2個+ギリシャヨーグルト(約24g)
- 昼食:鶏むね肉150g+ごはん(約35g)
- 間食:プロテインシェイク1杯(約25g)
- 夕食:サーモン150g+納豆(約28g)
トレーニング前後のタンパク質摂取
トレーニング後1〜2時間以内にタンパク質を摂取するのが筋タンパク質合成を促進するのに効果的です。ただし、トレーニング前の食事から2〜3時間以内であれば、すぐにプロテインを飲まなくても問題ないとする見解もあります。
プロテインシェイカーがあると、ジムや職場でも手軽にプロテインを作って飲めるので、タンパク質摂取の習慣化に役立ちます。
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大切なのは「1日全体の摂取量」を確保することです。特定のタイミングにこだわりすぎるよりも、まず総量をしっかり摂ることを優先しましょう。
プロテインの活用法
食事だけで十分な量を確保できるか?
体重70kgの人が1日112gのタンパク質を食事だけで摂ろうとすると、鶏むね肉なら約500g分に相当します。毎日これだけの量を食事だけで確保するのは現実的に難しいケースも多いため、プロテインサプリメントを補助的に活用するのがおすすめです。
プロテインの種類と特徴
- ホエイプロテイン:吸収が速く、トレーニング後の摂取に向いている
- カゼインプロテイン:吸収がゆっくりで、就寝前の摂取に向いている
- ソイプロテイン:植物性で、乳製品が苦手な人の代替として使える
プロテインはあくまで「補助食品」です。まずは食事からタンパク質を摂ることを基本とし、不足分をプロテインで補う形が理想的です。
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タンパク質の摂りすぎに関する注意点
過剰摂取のリスクは?
健康な成人が体重1kgあたり2g程度のタンパク質を摂取することは、多くの研究で安全とされています。ただし、腎臓に持病がある方は主治医に相談してから摂取量を決めることをおすすめします。
タンパク質の過剰分はどうなる?
体が一度に利用できるタンパク質量には限界があるとされており、余剰分はエネルギーとして使われるか、排出されます。極端に多い量を一度に摂っても筋肉合成が比例して増えるわけではないので、適量を分割して摂るのが効率的です。
水分摂取との関係
タンパク質を多く摂取すると、その代謝過程で窒素(尿素)が生成され、腎臓から排出する際に水分が必要になります。タンパク質摂取量を増やす場合は、意識的に水分摂取量も増やすことが大切です。1日あたり体重1kgにつき30〜40mlの水を目安にし、トレーニング中はさらに500ml〜1L程度を追加で補給しましょう。

Q&Aコーナー
Q1:タンパク質は体重の何倍摂ればいい?
筋トレをしている人は体重1kgあたり1.4〜2.0gが目安です。多くのトレーニーにとっては1.6g/kgを基準にするのがおすすめです。
Q2:女性と男性で必要量は変わる?
体重あたりの推奨量は性別で大きな差はありません。ただし女性は一般的に体重が軽いため、絶対量は少なくなります。体重1kgあたりの計算式をそのまま使って問題ありません。
Q3:休息日もタンパク質は同じ量が必要?
はい。筋肉の修復と合成はトレーニング後24〜48時間にわたって続くため、休息日もタンパク質はしっかり摂ることが大切です。トレーニング日だけ多く摂って休息日に減らすのは効率が落ちます。
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タンパク質の吸収を高める食べ合わせ
ビタミンB6と一緒に摂取する
ビタミンB6はタンパク質の代謝を助ける栄養素です。バナナ、ニンニク、まぐろ、鶏むね肉などに豊富に含まれています。タンパク質食品と一緒に摂ることで、アミノ酸への分解と筋肉での利用効率が高まります。
消化酵素を意識する
大量のタンパク質を一度に摂ると消化が追いつかないことがあります。キウイフルーツ(アクチニジン)、パイナップル(ブロメライン)、大根おろし(ジアスターゼ)などの食品に含まれる消化酵素と一緒に摂ると、消化吸収がスムーズになります。
タンパク質の質を示す「アミノ酸スコア」とは
アミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを100点満点で評価する指標です。スコアが100に近いほど、筋肉の合成に必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれていることを意味します。鶏肉・卵・牛乳・魚などの動物性タンパク質はアミノ酸スコア100のものが多く、植物性タンパク質は一部のアミノ酸が不足しがちです。
植物性タンパク質を主体にする場合は、大豆製品(アミノ酸スコア100)を中心にしつつ、穀物や豆類を組み合わせて必須アミノ酸のバランスを整えましょう。
トレーニングレベル別のタンパク質戦略
初心者(トレーニング歴1年未満)
初心者は「初心者ボーナス」で筋肉がつきやすい時期です。体重1kgあたり1.4~1.6gを目安にし、まずは食事からタンパク質を摂る習慣をつけましょう。プロテインは食事で足りないときの補助として活用するのがおすすめです。
中級者(トレーニング歴1~3年)
中級者になると筋肉の増加スピードが緩やかになるため、タンパク質を体重1kgあたり1.6~2.0gにしっかり確保することが重要になります。食事のバリエーションを増やし、飽きずに継続できる工夫が大切です。
上級者(トレーニング歴3年以上)
上級者は2.0g/kg以上を摂っても筋肥大効果は頭打ちになるケースが多いです。タンパク質量よりもトレーニングプログラムの質や睡眠・回復に投資するほうが効果的な段階と言えます。
減量中のトレーニーの場合
減量中はカロリーが不足している分、筋肉が分解されやすい状態にあります。筋肉を守るために、減量時こそタンパク質を増やして体重1kgあたり2.0〜2.4g程度まで引き上げるのが効果的とされています。カロリー不足のなかでもタンパク質を優先的に確保することで、除脂肪体重の減少を最小限に抑えられます。

タンパク質摂取でやりがちな失敗パターン
失敗1:トレーニング後だけ大量に摂る
「筋トレ後のゴールデンタイムに大量のタンパク質を摂ればOK」と考えて、1回で60g以上のタンパク質を摂取する人がいますが、これは効率が悪い方法です。1回あたりの筋タンパク質合成の上限は20〜40g程度とされており、それを超えた分はエネルギーとして使われるか排出されます。1日を通して均等に分散させるほうが、筋肉への合成効率は高まります。
失敗2:タンパク質に偏りすぎて他の栄養素が不足する
タンパク質の摂取量を意識するあまり、炭水化物や脂質が不足してしまうケースも少なくありません。炭水化物はトレーニングのエネルギー源として、脂質はホルモン生成やビタミン吸収のために欠かせない栄養素です。PFCバランス全体を見ながら管理しましょう。
失敗3:プロテインだけに頼る
食事をプロテインシェイクで置き換えてしまう人もいますが、これはおすすめできません。食事からはタンパク質以外にも、ビタミン・ミネラル・食物繊維・微量栄養素が摂取できます。プロテインはあくまで食事の補助として位置づけましょう。

タンパク質に関するよくある疑問
Q4:コンビニで手軽にタンパク質を摂る方法は?
コンビニにはタンパク質豊富な食品が揃っています。サラダチキン(約20〜25g)、ゆで卵(約7g)、プロテインバー(約15〜20g)、ギリシャヨーグルト(約10g)あたりが定番です。忙しい日でもこれらを組み合わせれば、1食で30g以上のタンパク質を手軽に確保できます。
Q5:植物性タンパク質だけで筋肥大は可能?
可能ですが、工夫が必要です。植物性タンパク質は動物性に比べてアミノ酸スコアが低い傾向があるため、大豆・レンズ豆・ひよこ豆・穀物など複数の食品を組み合わせて必須アミノ酸を網羅することが大切です。ソイプロテインやピープロテインを活用するのも選択肢のひとつです。
Q6:タンパク質を摂りすぎるとおならが臭くなるのは本当?
タンパク質の過剰摂取で腸内環境が変化し、ガスの臭いが強くなることは実際に起こりえます。食物繊維や発酵食品(納豆・ヨーグルト・キムチなど)を一緒に摂取して腸内環境を整えましょう。水分をしっかり摂ることも消化を助けるポイントです。
まとめ
筋トレの効果を引き出すには、体重1kgあたり1.4〜2.0g(多くの人は1.6g/kgが目安)のタンパク質を毎日摂取することが重要です。1日3〜5回に分けて摂り、食事で不足する分はプロテインサプリメントを活用するのが現実的な方法です。
タンパク質だけに偏らず、PFCバランス全体を意識しながら食事管理を行うことで、筋トレの効果を最大化していきましょう。まずは自分の体重から目標量を計算して、今の食事でどれくらい足りているかチェックしてみてください。
参考:NSCA PARK|トレーニングとたんぱく質 Nike|1日に必要なタンパク質量 uFit|筋トレ中に必要なタンパク質の量
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