
筋トレやダイエットを始めると、多くの方が「プロテインを飲んだほうがいいのかな?」と考え始めます。実際、効率的に筋肉をつけるためにはタンパク質の摂取が欠かせず、プロテインはそのサポートとして非常に有用なサプリメントです。
しかし、プロテインには複数の種類があり、含まれる成分やフレーバーも製品によってさまざまです。初心者がいきなり選ぼうとすると、情報量の多さに圧倒されてしまうのも無理はありません。
この記事では、プロテインの種類・選び方のポイント・初心者が押さえておくべき基本知識を体系的にまとめました。
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そもそもプロテインとは何か
プロテイン(protein)は英語で「タンパク質」を意味します。日本で「プロテイン」と言う場合は、タンパク質を効率的に摂取するための栄養補助食品(サプリメント)を指すのが一般的です。
プロテインは薬やステロイドではなく、あくまで食品です。肉・魚・卵・大豆などに含まれるタンパク質を、粉末状に加工して手軽に摂取できるようにしたものと考えてください。
プロテインは「タンパク質を手軽に補給するための食品」であり、魔法の粉ではありません。食事でタンパク質を十分に摂取できている場合は、無理に飲む必要はありません。
プロテインの種類と特徴
ホエイプロテイン
牛乳由来のタンパク質で、吸収速度が速いのが最大の特徴です。筋トレ後のタンパク質補給に最も適しており、初心者が最初に選ぶなら迷わずホエイプロテインがおすすめです。
ホエイプロテインにはさらに以下の種類があります。
- WPC(ホエイプロテインコンセントレート):最も一般的で価格も手頃。タンパク質含有率は70〜80%程度。乳糖が含まれるため、乳糖不耐症の方はお腹を壊す場合があります
- WPI(ホエイプロテインアイソレート):WPCから乳糖や脂質を除去した高純度タイプ。タンパク質含有率は85〜95%程度。お腹が弱い方におすすめですが、価格はWPCより高めです
- WPH(ホエイプロテインハイドロリセート):タンパク質を加水分解して吸収をさらに高速化したタイプ。価格が高く、味のクセもあるため、上級者向けです
カゼインプロテイン
牛乳由来ですが、ホエイとは異なり吸収がゆっくりです。6〜8時間かけて体に吸収されるため、就寝前の摂取に適しています。長時間タンパク質を供給し続ける特性があり、筋肉の分解を防ぐ効果が期待できます。
ソイプロテイン
大豆由来の植物性タンパク質です。乳製品アレルギーの方やヴィーガンの方に適しています。吸収速度はホエイとカゼインの中間程度で、イソフラボンなどの大豆由来の栄養素も含まれています。
その他の植物性プロテイン
エンドウ豆(ピープロテイン)、ヘンプ(麻の実)、玄米などを原料としたプロテインもあります。アレルギーや食事制限のある方の選択肢として広がりを見せています。

初心者がプロテインを選ぶときのポイント
ポイント1:タンパク質含有率をチェック
プロテインを選ぶ際に最も重要な指標がタンパク質含有率です。1食分(スクープ1杯分)に含まれるタンパク質の量を確認しましょう。目安として、1食あたり20g以上のタンパク質が摂取できる製品を選ぶのがおすすめです。
「タンパク質含有率」は以下の計算式で算出できます。
タンパク質含有率(%)= 1食分のタンパク質量 ÷ 1食分の量 × 100
70%以上であれば標準的、80%以上であれば高品質と考えてよいでしょう。
ポイント2:フレーバー(味)
プロテインは継続して飲むものなので、味は非常に重要です。記事執筆時点では、チョコレート味やバニラ味が汎用性が高く、初心者にも飲みやすいと評判です。
迷ったらまず小容量パックで味を試してから、大容量を購入するのが失敗を防ぐコツです。
ポイント3:コストパフォーマンス
プロテインは毎日飲むものなので、1食あたりのコストを計算して比較しましょう。大手メーカーの製品は大容量パックを選ぶとコストが下がりやすい傾向にあります。
極端に安いプロテインの中には、タンパク質含有率が低く、糖質や脂質が多いものもあります。必ず栄養成分表示を確認してから購入してください。
ポイント4:添加物の有無
人工甘味料や着色料が気になる方は、「ナチュラル」「無添加」と表記されたプロテインを選ぶのも一つの選択肢です。ただし、完全に無添加のプロテインは味がプレーンで飲みにくいと感じる方もいるため、好みとの兼ね合いで判断してください。
1日に必要なタンパク質の量
プロテインの飲み方を考える前に、まず1日に必要なタンパク質の量を把握しておきましょう。
一般的な目安
- 運動していない一般の方:体重1kgあたり0.8〜1.0g
- 筋トレをしている方:体重1kgあたり1.6〜2.0g
- 減量中で筋肉を維持したい方:体重1kgあたり2.0〜2.4g
例えば、体重70kgで筋トレをしている方であれば、1日に112〜140gのタンパク質が必要になります。食事だけでこの量を毎日摂取するのは意外と大変で、ここにプロテインが力を発揮します。
鶏むね肉100gに含まれるタンパク質は約22gです。食事で100g摂取し、不足分の40gをプロテイン2杯で補う、というイメージです。

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プロテインの美味しい飲み方
水で溶かす
最もスタンダードな飲み方です。カロリーを抑えられ、後味もさっぱりします。シェイカーに水を先に入れ、その後プロテインパウダーを加えてシェイクすると、ダマになりにくくなります。
牛乳で溶かす
牛乳で溶かすとクリーミーな味わいになり、タンパク質とカロリーも追加できます。ただし、カロリーが増えるため、減量中の方は水で飲むのがベターです。
豆乳やアーモンドミルクで溶かす
乳製品を避けたい方は、豆乳やアーモンドミルクで溶かすのもおすすめです。豆乳なら植物性タンパク質もプラスできます。
スムージーに混ぜる
バナナやベリー類と一緒にミキサーにかけると、デザート感覚で楽しめます。忙しい朝の朝食代わりにもなります。
プロテインに関する よくある誤解
誤解1:プロテインを飲むだけで筋肉がつく
プロテインはあくまで「タンパク質」であり、筋トレという刺激がなければ筋肉は大きくなりません。プロテインを飲むだけでムキムキになることはありません。
誤解2:プロテインを飲むと太る
プロテイン自体が太る原因になるわけではありません。1日の総カロリーが消費カロリーを上回れば太りますが、それはプロテインに限った話ではなく、食事全体のバランスの問題です。
誤解3:プロテインは腎臓に悪い
健康な方が推奨量の範囲内でプロテインを摂取する分には、腎臓への悪影響を示す明確なエビデンスは現時点では確認されていません。ただし、腎臓に持病がある方は医師に相談してから摂取してください。
誤解4:女性がプロテインを飲むとゴツくなる
女性がプロテインを飲んだだけでゴツくなることはありません。女性は男性に比べて筋肥大を促すホルモン(テストステロン)の分泌量が少ないため、ボディビルダーのような体になるには極めてハードなトレーニングと食事管理が必要です。
プロテインとタンパク質の摂取量について、科学的な根拠に基づいた情報を知りたい方は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」を参照してください。また、サプリメントの品質に関しては国立健康・栄養研究所の情報が参考になります。

プロテインに関するQ&A
Q1. 筋トレしない日もプロテインを飲んだほうがいい?
はい。筋肉の修復と成長はトレーニング後48〜72時間続くため、休息日もタンパク質の摂取を意識しましょう。食事だけで十分なタンパク質が摂れていれば、プロテインを飲まなくても問題ありません。
Q2. プロテインの賞味期限はどのくらい?
未開封の場合、製造から1〜2年程度が一般的です。開封後は高温多湿を避けて保管し、2〜3ヶ月以内に消費するのが望ましいです。湿気を含むと品質が劣化しやすくなるため、密閉容器での保管がおすすめです。
Q3. プロテインバーとプロテインパウダー、どちらがいい?
携帯性はプロテインバーが優れていますが、コスパと純粋なタンパク質量ではパウダーに軍配が上がります。外出先ではバー、自宅ではパウダーと使い分けるのが合理的です。
Q4. プロテインを飲むとお腹が張る・ガスが出やすいのはなぜ?
乳糖不耐症の方がWPC(乳糖を含む)を摂取すると、お腹の不調が出やすくなります。WPI(乳糖除去タイプ)やソイプロテインに切り替えることで改善することが多いです。
Q5. 何歳からプロテインを飲んでいい?
プロテインは食品のため年齢制限はありませんが、成長期の子どもは基本的に食事からタンパク質を摂取するのが推奨されます。スポーツを本格的に行っている場合は、保護者や専門家と相談のうえで検討してください。
まとめ
プロテイン選びで迷っている初心者の方は、まずホエイプロテイン(WPC)のチョコレート味あたりから始めてみるのがおすすめです。飲みやすく、コスパも良く、効果も十分に期待できます。
大切なのは、プロテインはあくまで食事の補助であり、基本は普段の食事からバランスよくタンパク質を摂取することです。プロテインを活用しながら、効率的にトレーニングの成果を出していきましょう。
スポーツ栄養学の基礎を深く学びたい方は、日本スポーツ協会が公開しているスポーツ栄養に関する資料もぜひ参考にしてください。

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