ダンベルが1セットあれば、自宅でもジム並みの全身トレーニングが可能です。胸・背中・肩・腕・脚・腹筋と、体のあらゆる部位をまんべんなく鍛えられるのがダンベルの強みです。しかし「種目が多すぎてどれをやればいいかわからない」「どんな順番で組めばいいの?」と迷う方も少なくありません。
この記事では、ダンベルだけで全身を効率よく鍛えるためのメニューを部位別に厳選して紹介します。初心者でも取り組みやすい基本種目を中心に、セット数・回数・インターバルの目安まで具体的にお伝えするので、そのまま今日のトレーニングに取り入れてみてください。

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全身トレーニングの基本的な考え方
全身をバランスよく鍛えるためには、以下の6つの部位をカバーする種目を組み合わせることが大切です。
- 胸(大胸筋)
- 背中(広背筋・僧帽筋)
- 肩(三角筋)
- 腕(上腕二頭筋・上腕三頭筋)
- 脚(大腿四頭筋・ハムストリングス・臀筋)
- 腹筋(腹直筋・腹斜筋)
初心者は1回のトレーニングで全身を鍛える「全身法」がおすすめです。週2〜3回のペースで全身を刺激でき、各部位の回復時間も確保しやすいのがメリットです。中級者以上は「2分割」「3分割」など、日ごとに鍛える部位を分けるやり方に移行していくと良いでしょう。
【胸】ダンベルプレス
ダンベルプレスは大胸筋をメインに鍛える王道種目です。ベンチがあればベストですが、床に寝て行う「フロアプレス」でも十分に効果があります。
やり方
- ベンチまたは床に仰向けになり、両手にダンベルを持つ
- ダンベルを胸の横に構え、肘を90度に曲げる
- 息を吐きながらダンベルを真上に押し上げる
- 息を吸いながらゆっくり元の位置に戻す
セット数・回数の目安:10〜12回 × 3セット(インターバル60〜90秒)
肩甲骨をしっかり寄せて胸を張った姿勢をキープすること。肩がすくんだ状態で動作すると、大胸筋ではなく肩の前部に負荷が逃げてしまいます。
【背中】ワンハンドダンベルロウ
ワンハンドロウは広背筋と僧帽筋を効率よく鍛えられる種目です。片手ずつ行うため、左右の筋力差を補正しやすいのもメリットです。
やり方
- ベンチや椅子に片手と片膝を乗せ、上体を水平にする
- 反対の手でダンベルを持ち、腕を伸ばした状態からスタート
- 肘を体に沿わせるように引き上げ、肩甲骨を寄せる
- ゆっくりと元の位置に戻す
セット数・回数の目安:左右各10〜12回 × 3セット(インターバル60〜90秒)

【肩】ダンベルショルダープレス
ショルダープレスは三角筋全体を鍛える基本種目です。立って行う方法と座って行う方法がありますが、初心者は座って行うほうがフォームが安定しやすくおすすめです。
やり方
- 椅子やベンチに座り、ダンベルを肩の高さに構える
- 手のひらを正面に向け、肘を90度に曲げた状態からスタート
- 息を吐きながらダンベルを頭上に押し上げる
- 息を吸いながらゆっくり肩の高さまで戻す
セット数・回数の目安:10〜12回 × 3セット(インターバル60〜90秒)
【腕(二頭筋)】ダンベルカール
ダンベルカールは上腕二頭筋(力こぶ)を鍛える代表的な種目です。腕を太くしたい方、引き締めたい方どちらにも効果的です。
やり方
- 両手にダンベルを持ち、体の横に腕を下ろした状態で立つ
- 肘の位置を固定したまま、ダンベルを肩に向かって巻き上げる
- 上げきったところで1秒キープ
- ゆっくりと元の位置に戻す
セット数・回数の目安:10〜12回 × 3セット(インターバル60秒)
【腕(三頭筋)】ダンベルフレンチプレス
上腕三頭筋(二の腕の裏側)を集中的に鍛える種目です。腕の太さの約2/3は三頭筋が占めているため、腕を太くしたいなら二頭筋だけでなく三頭筋もしっかり鍛えることが重要です。
やり方
- ベンチに仰向けになるか、立った状態で両手で1つのダンベルを持つ
- ダンベルを頭の後ろに下ろす(肘は天井に向けたまま固定)
- 肘の位置を動かさずに、ダンベルを頭上に持ち上げる
- ゆっくりと元の位置に戻す
セット数・回数の目安:10〜12回 × 3セット(インターバル60秒)
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【脚】ダンベルスクワット
脚のトレーニングで外せないのがスクワットです。ダンベルを持つことで自重スクワットよりも強い負荷をかけられ、大腿四頭筋・ハムストリングス・臀筋をまとめて鍛えられます。
やり方
- 両手にダンベルを持ち、体の横に腕を下ろして立つ
- 胸を張り、背筋を伸ばしたまま腰を落とす
- 太ももが床と平行になるまでしゃがむ
- かかとで地面を押すようにして立ち上がる
セット数・回数の目安:10〜15回 × 3セット(インターバル90〜120秒)
【腹筋】ダンベルクランチ
通常のクランチにダンベルの負荷を加えることで、腹直筋をより強く刺激できます。
やり方
- 仰向けに寝て、膝を曲げ、胸の前でダンベルを抱える
- 息を吐きながら上体を丸めるように起こす(肩甲骨が床から離れる程度でOK)
- 腹筋の収縮を感じたら、ゆっくり元に戻す
セット数・回数の目安:15〜20回 × 3セット(インターバル45〜60秒)

全身トレーニングの効果的な組み方
トレーニング順序のコツ
大きな筋肉から先に鍛えるのが基本ルールです。脚→背中→胸→肩→腕→腹筋の順で行うと、体力が充実している序盤に大きな筋群をしっかり追い込めます。小さな筋肉(腕や肩)を先にやると、その後の大きな筋群のトレーニングで握力や安定性が不足してしまいます。
週何回やるべき?
初心者は週2〜3回がベストです。トレーニング後に48〜72時間の休息を取ることで、筋肉の修復と成長(超回復)が促進されます。毎日同じ部位を鍛えるとオーバートレーニングのリスクが高まるので注意しましょう。
1回あたりのトレーニング時間は?
全身トレーニングなら45〜60分程度を目安にしましょう。ウォームアップ5〜10分、メイントレーニング30〜45分、クールダウン5分という構成がおすすめです。
全身トレーニングのスケジュール例
週2回プラン(初心者向け)
月曜日と木曜日にトレーニングする「週2回プラン」は、初心者に最もおすすめのスケジュールです。トレーニング日の間に2日以上の休息を取れるため、筋肉の回復が十分に行えます。
各トレーニング日に上記で紹介した6種目を順番に行い、全身をまんべんなく刺激しましょう。1種目あたり3セットで、全体の所要時間は45〜60分程度が目安です。
週3回プラン(中級者向け)
トレーニングに慣れてきたら、月・水・金の週3回プランにステップアップしましょう。週3回全身法を行うと、各筋肉が週に3回刺激されるため、週2回よりも筋肥大のスピードが上がりやすくなります。ただし、各セッションの種目数やセット数を調整して、オーバートレーニングにならないよう注意してください。
筋トレ前後の栄養補給
トレーニングの効果を最大化するためには、トレーニング前後の栄養補給が欠かせません。トレーニングの1〜2時間前に炭水化物とタンパク質を含む食事を摂り、トレーニング後30分以内にプロテインシェイクや高タンパクの食事を摂取することで、筋肉の合成が促進されます。
Q&Aコーナー
Q. ダンベルだけでマッチョになれる?
なれます。ダンベルは自由度が高く、バーベルやマシンでは刺激しにくい筋肉にもアプローチできます。重量を段階的に上げていけば、ダンベルだけでも十分な筋肥大が期待できます。
Q. フラットベンチは買うべき?
買えるならぜひ用意しましょう。ベンチがあるとダンベルプレスやインクラインプレスなどの種目が追加でき、トレーニングのバリエーションが一気に広がります。折りたたみ式のインクラインベンチなら、使わないときはコンパクトに収納できます。
Q. ダンベルトレーニングの前後にストレッチは必要?
はい。トレーニング前は動的ストレッチ(体を動かしながら筋肉をほぐす)で体を温め、トレーニング後は静的ストレッチ(じっくり伸ばす)で筋肉の柔軟性を維持しましょう。ケガの予防と回復の促進に役立ちます。
Q. ダンベルの重量はどのくらいのペースで上げていけばいい?
初心者のうちは「同じ重量で正しいフォームで12回×3セットが余裕でできるようになったら、2kg上げる」を目安にしましょう。最初の3〜6ヶ月は筋力の伸びが速い時期なので、2〜4週間ごとに重量アップのチャンスがあります。ただし、フォームが崩れる重量は避け、丁寧な動作を維持できる範囲でステップアップすることが大切です。
Q. 全身トレーニングから分割法に切り替えるタイミングは?
全身法に慣れて、1回のトレーニングで全部位を追い込むのが難しくなってきたら、2分割(上半身・下半身)や3分割(押す・引く・脚)に切り替えるタイミングです。目安としてはトレーニング歴3〜6ヶ月程度で移行する方が多いです。
まとめ
ダンベルが1セットあれば、胸・背中・肩・腕・脚・腹筋と全身をしっかり鍛えられます。初心者は全身法で週2〜3回のペースから始め、大きな筋肉から順番にトレーニングしていくのが効率的です。
大切なのは重量ではなく、正しいフォームで狙った筋肉にきちんと負荷をかけること。軽い重量でもフォームが正しければ筋肉はしっかり成長します。ダンベルを使った全身トレーニングで、理想の体づくりをスタートさせましょう。
ダンベルトレーニングのフォーム理論はNSCA ジャパン公式サイトで学ぶことができます。また、ダンベルトレーニングの科学的なエビデンスはPubMedで論文を検索するとさらに深い知識が得られます。
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