ホームジムを本格化させるなら、バーベルの導入は避けて通れません。ベンチプレスやスクワット、デッドリフトといったBIG3はバーベルがあって初めて成り立つ種目です。ただし、バーベルにはシャフトの長さや重量、プレートの規格など、選ぶ際に知っておくべきポイントがたくさんあります。
この記事では、ホームジム用バーベルの選び方からシャフトの種類、プレートの選び方まで、初心者でも迷わない情報をまとめました。自分の目的とスペースに合ったバーベルを見つけて、自宅トレの質を一段階引き上げましょう。

最初の1つで迷ったら、ここから選ぼう
自宅トレで本当に要るものは、思っているより少ないです。優先度の高い順に器具とギアを並べて、それぞれ何ができるようになるかを整理しています。

バーベルの基本構造を知りましょう
バーベルは「シャフト」と呼ばれる棒状のバーに、「プレート」と呼ばれるウェイトを取り付けて使う器具です。プレートの枚数や重さを変えることで、自在に負荷を調節できます。シャフトの両端にプレートを取り付けた後、「カラー」と呼ばれる固定具でプレートが外れないようにロックする仕組みになっています。
シャフトの規格には大きく分けて「オリンピックシャフト」と「スタンダードシャフト」の2種類があります。この違いを理解しておかないと、プレートの互換性で失敗することがあるので注意しましょう。プレートを購入してから「シャフトに入らない」というのは意外とよくある失敗です。
シャフトの種類と選び方
オリンピックシャフト(50mm径)
プレートを装着するスリーブ部分の直径が50mmの規格です。ジムで使われているバーベルのほとんどがこのタイプです。シャフト自体の重量は約20kgが標準で、耐荷重が高くプレートの着脱もしやすいです。スリーブ部分が回転する構造になっているため、クリーンやスナッチなどのオリンピックリフティング種目にも対応できます。
本格的にトレーニングしたい方や、将来的に高重量を扱いたい人にはオリンピックシャフトがおすすめです。ただし、長さが220cm程度あるため設置スペースの確保が課題になります。シャフト自体が20kgと重いため、取り扱いにも注意が必要です。価格は1〜5万円程度です。
スタンダードシャフト(28mm径)
スリーブ部分の直径が28mmの規格で、ホームジム向けに多く販売されています。シャフト自体が軽く(約10kg前後)、長さも160〜180cm程度とコンパクトなものが多いです。一般的な部屋でも無理なく使えるサイズ感が魅力です。
価格が安く(5千〜2万円程度)、省スペースで使えるのがメリットですが、耐荷重がオリンピックシャフトに比べて低い傾向があります。扱う重量が100kg以下の方には十分対応できるため、初心者のスタートとしては良い選択です。
EZバー(カールバー)
W字型に曲がったシャフトで、バーベルカールやトライセプスエクステンションなどの腕の種目に特化しています。手首の角度が自然になるため、ストレートバーよりも手首への負担が少ないです。メインのバーベルとは別に、腕のトレーニングを充実させたい人が追加で購入するケースが多いです。
シャフト選びの目安
・初心者〜中級者、スペースが限られる場合 → スタンダードシャフト
・中級者〜上級者、BIG3で100kg以上を目指す場合 → オリンピックシャフト
・腕の種目を充実させたい場合 → EZバーを追加
・プレートの規格(28mmか50mm)は必ず統一すること
プレートの選び方
素材で選ぶ
ラバーコーティングプレートがホームジムにはおすすめです。床や器具を傷つけにくく、プレート同士がぶつかったときの音も軽減できます。鉄むき出しのアイアンプレートは安価ですが、騒音と床へのダメージが気になるので、ホームジムではラバー付きを選んでおく方が無難です。
重量セットの組み方
初心者なら合計60〜80kgセット(シャフト含む)がスタートラインとして適切です。プレートは1.25kg、2.5kg、5kg、10kg、20kgを組み合わせると、細かな重量調整ができて便利です。たとえば2.5kgの変更が可能なら、ベンチプレスの重量を少しずつ伸ばしていくプログレッシブオーバーロードが実践しやすくなります。
追加プレートを後から購入できるかどうかも確認しておきましょう。同じ規格のプレートが入手しやすいメーカーを選んでおくと、将来の拡張がスムーズです。
バンパープレートの検討
デッドリフトやクリーンなど、バーベルを床に下ろす種目を行うなら、ゴム素材のバンパープレートも検討しましょう。床への衝撃と騒音を大幅に軽減できるため、特にマンションでのホームジムでは心強い味方になります。ただし、アイアンプレートに比べて価格が高めで、同じ重量でもサイズが大きくなります。


ホームジムにバーベルを置くときの注意点
スペースの確保
オリンピックシャフトの場合、左右にプレートを付けると全長は約220cm以上になります。さらにトレーニング時の動きを考慮すると、最低でも幅3m×奥行き2m程度のスペースは確保しておきたいところです。横方向だけでなく、頭上方向のクリアランスも重要で、オーバーヘッドプレスを行うなら天井までの余裕も計算に入れましょう。
床の補強
バーベルトレーニングでは器具の重量に加えて、動作中の衝撃荷重がかかります。特にデッドリフトでバーベルを床に下ろす際の衝撃は大きいので、ジョイントマットや合板、ゴムマットを組み合わせた3層構造で床を保護することが大切です。一般住宅の床は1平方メートルあたり約180kgの積載荷重を想定しているため、重量物の集中配置には注意が必要です。
安全対策
バーベルトレーニングは高重量を扱うため、安全対策が欠かせません。パワーラックやセーフティバーを併用することで、万が一のときに潰れるリスクを軽減できます。特にベンチプレスでは、セーフティなしでの高重量は非常に危険です。一人でトレーニングするなら、セーフティバーは大前提と考えましょう。
バーベルトレーニングを自宅で行う場合、セーフティバーやパワーラックなしでの高重量トレーニングは避けてください。補助者がいない環境では、安全器具の設置が前提になります。カラー(固定具)の締め忘れも事故の原因になるため、毎セット確認する習慣をつけましょう。
憧れのホームジム、作っちゃう?
ラック・ベンチ・プレートをバラバラに買うと、あとでサイズが合わずに買い直しになりがちです。予算ごとに何をどの順で揃えるか、床や騒音の対策まで含めてまとめています。



バーベルで行えるおすすめ種目
- ベンチプレス:大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋を鍛える王道種目
- バーベルスクワット:大腿四頭筋・ハムストリング・臀部など下半身全体を鍛える
- デッドリフト:背中・ハムストリング・臀部を中心に全身を使う複合種目
- オーバーヘッドプレス:肩の三角筋を中心に鍛えられる。体幹の安定性も求められる
- バーベルロウ:広背筋や僧帽筋を効率よく鍛えられる背中の種目
- バーベルカール:上腕二頭筋を集中的に鍛えるアイソレーション種目
- ルーマニアンデッドリフト:ハムストリングと臀部にフォーカスした種目。バーベルを床に下ろさないので防音面でもメリットがある


バーベルセットの価格帯
バーベルセットの価格は内容量や素材によって大きく異なります。以下が目安です。
- スタンダードシャフト+アイアンプレート 50kgセット:15,000〜25,000円
- スタンダードシャフト+ラバープレート 70kgセット:20,000〜35,000円
- オリンピックシャフト+ラバープレート 100kgセット:40,000〜80,000円
- オリンピックシャフト+バンパープレート 100kgセット:60,000〜120,000円
シャフト+プレートがセットになった商品の方が、バラで揃えるよりも総額が安くなることが多いです。ただし、セットの重量構成が自分の目的に合っているか確認してから購入しましょう。
Q&Aコーナー
Q. ホームジム初心者にはどの長さのシャフトがおすすめ?
A. スペースに余裕があるなら180cm以上のストレートバー、限られた場合は160cm程度のショートバーが扱いやすいです。ただしショートバーはラックに収まらない場合があるので、手持ちの器具との互換性を確認しておきましょう。
Q. オリンピックシャフトとスタンダードシャフトのプレートは互換性がある?
A. 互換性はありません。オリンピック規格(50mm径)とスタンダード規格(28mm径)ではスリーブの太さが異なるため、プレートの使い回しはできません。変換スリーブという製品もありますが、安全面からは規格を統一するのがベストです。
Q. マンションでバーベルトレーニングはできる?
A. 床補強と防音対策をしっかり行えば可能ですが、デッドリフトなどでバーベルを床に下ろす種目は振動・騒音の問題が大きいです。厚手のゴムマットや防振マットの敷設が前提になります。ルーマニアンデッドリフトに切り替えて床にバーベルを下ろさない方法も有効です。
Q. バーベルは中古で買っても大丈夫?
A. シャフトの曲がりやサビ、プレートの割れがなければ中古品でも問題なく使えます。ただし、送料が高額になりやすい(大型・重量物のため)ので、送料込みで比較検討しましょう。実物を確認できるフリマアプリや地元のリサイクルショップが見つかれば、お得に入手できることもあります。


まとめ
ホームジムにバーベルを導入すれば、BIG3をはじめとした本格的なトレーニングが自宅で可能になります。シャフトの規格(オリンピック or スタンダード)を理解し、自分のスペースと目標に合った選択をすることが成功のカギです。
初心者ならスタンダードシャフト+ラバープレートのセットからスタートし、パワーラックやセーフティバーと組み合わせて安全にトレーニングしましょう。焦らず段階的に器具を揃えていくことで、理想のホームジムが完成するはずです。
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参考リンク:ホームジムラボ バーベルの選び方 / SAKIDORI バーベルおすすめ10選 / LEADING EDGE バーベルセットの魅力
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