ベンチプレスやショルダープレスで手首が痛くなった経験はありませんか?リストラップは手首関節を固定し、高重量トレーニング時の怪我を防ぐためのサポートギアです。
しかし、リストラップは長さ・硬さ・素材の違いによって使い心地が大きく変わります。正しい巻き方を知らないと、せっかくのサポート力が半減してしまうことも。この記事では、リストラップの選び方から正しい使い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

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リストラップとは?リストストラップとの違い
まず混同されやすい「リストラップ」と「リストストラップ」の違いを整理しましょう。
- リストラップ:手首に巻いて関節を固定するサポーター。プレス系種目で使用。
- リストストラップ:手首とバーベルを結んで握力を補助する道具。プル系種目で使用。
リストラップは手首を「守る」ためのギアで、リストストラップは握力を「補う」ためのギアです。目的がまったく異なるため、購入時に間違えないように注意してください。
リストラップが必要な場面
リストラップは主に「手首に大きな負荷がかかるプレス系種目」で使用します。具体的には以下のような場面です。
ベンチプレス
ベンチプレスは手首が反る(背屈する)方向に大きな力がかかります。高重量になるほど手首への負担が増すため、ベンチプレスで体重以上の重量を扱う方はリストラップの使用を強くおすすめします。
ショルダープレス(オーバーヘッドプレス)
頭上にバーベルやダンベルを押し上げる種目は、手首がまっすぐ保てないと手首を痛めやすくなります。特にバーベルでのストリクトプレスやプッシュプレスでは必須レベルです。
ダンベルプレス系全般
ダンベルはバーベルと違い、手首の角度が固定されません。重いダンベルを扱う際にリストラップで手首を安定させると、ターゲットの筋肉に集中しやすくなります。
フロントスクワット
フロントスクワットでバーベルをラック位置に保持する際、手首が大きく反ります。手首の柔軟性が不足している方は、リストラップを巻くことで負担を軽減できます。

リストラップの選び方|3つのポイント
ポイント1:長さ
リストラップの長さは主に30cm(12インチ)、60cm(24インチ)、90cm(36インチ)の3種類があります。
- 30cm:軽い固定感。ダンベル種目やウォームアップでの使用に適しています。
- 60cm:最もスタンダードな長さ。初めてリストラップを購入する方には60cmがベストバランスです。
- 90cm:巻き数が増えるため最大のサポート力。パワーリフティング競技者向けです。
ポイント2:硬さ(スティフネス)
リストラップの硬さは製品によって大きく異なります。柔らかいタイプは巻きやすく快適ですが、サポート力は控えめ。硬いタイプは手首をしっかり固定しますが、巻くのにコツが要ります。
初心者は中程度の硬さから始め、扱う重量が上がるにつれてより硬いタイプに移行するのが自然な流れです。
ポイント3:素材と耐久性
コットン、ポリエステル、エラスティック(伸縮素材)などが使われます。コットン製は吸汗性に優れますが伸びやすく、ポリエステルやエラスティック素材は耐久性が高い傾向です。洗濯のしやすさも考慮して選びましょう。
リストラップの正しい巻き方
リストラップは正しく巻かないと効果が半減します。以下の手順で巻いてみてください。
ステップ1:親指のループに指を通す
リストラップの端についているサムループ(親指ループ)に親指を通します。これはあくまで巻き始めの位置を固定するためのものです。
ステップ2:手首の関節に被せるように巻く
ここが最も重要なポイントです。リストラップは手首の関節をまたぐように巻くのが正解です。手首よりも下(前腕側)だけに巻いても、手首の固定効果はほとんど得られません。
リストラップを手首より下の前腕部分に巻いている方が非常に多いです。これではただのリストバンドになってしまい、手首関節を固定する効果がありません。必ず手の甲側にも少しかかるくらいの位置で巻いてください。
ステップ3:テンション(張力)をかけながら巻く
ゆるく巻いてはサポート力が出ません。適度なテンションをかけながら、手首を包み込むように巻いていきます。きつさの目安は「手首を曲げようとしたときに、しっかり抵抗を感じる」程度です。
ステップ4:マジックテープで固定
巻き終わったらマジックテープでしっかり固定します。セット開始前に手首を動かして、ずれないか確認しましょう。
ステップ5:サムループを外す
巻き終わったら親指のループは外します。親指にループをかけたままトレーニングすると、指の動きが制限されて握りにくくなります。

リストラップの使い分けと注意点
すべてのセットで使う必要はない
トレーニングベルトと同様、リストラップもウォームアップセットでは外して行うのが基本です。手首の筋力や柔軟性を自然に鍛える機会を確保するためです。メインセットや高重量のセットで着用し、軽いセットでは外すメリハリのある使い方を心がけましょう。
プル系種目では不要
デッドリフトやラットプルダウンなどの引く動作では、手首への負担は小さいためリストラップは基本的に不要です。これらの種目で握力が問題になる場合は、リストストラップやパワーグリップを使用しましょう。
きつく巻きすぎない
サポート力を求めるあまりきつく巻きすぎると、血流が阻害されて指先がしびれることがあります。セット間は少し緩めるか外すようにしてください。
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リストラップのお手入れ方法
リストラップは直接肌に触れるため、汗や皮脂で汚れやすいアイテムです。清潔に保つことで素材の劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
- 使用後は広げて乾燥させる
- 定期的に手洗い(中性洗剤を使用)
- マジックテープ部分にゴミが詰まったら取り除く
- 洗濯機を使う場合はネットに入れる
- 乾燥機は避け、自然乾燥させる
マジックテープの粘着力が落ちてきたら買い替えのサインです。リストラップは消耗品と割り切り、定期的に新しいものに交換するのがベストです。
リストラップの選び方やトレーニングギア全般については、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)のリソースも参考になります。
リストラップとグローブの併用について
トレーニンググローブとリストラップの併用は可能ですが、グローブにリストラップ機能が一体化された製品もあります。ただし、一体型は専用リストラップほどのサポート力は期待できません。
高重量のプレス系を本格的に行うなら、グローブとリストラップは別々に用意することをおすすめします。グローブは手のひらの保護、リストラップは手首の固定と、役割を明確に分けたほうが確実です。
リストラップに関するQ&A
Q1. リストラップは何kgくらいから使い始めるべきですか?
A. 明確な基準はありませんが、ベンチプレスで60〜70kg以上を扱うようになったら検討してみてください。それ以前でも、手首に痛みや違和感を感じる場合は早めに導入して問題ありません。怪我の予防が最優先です。
Q2. リストラップの寿命はどのくらいですか?
A. 使用頻度にもよりますが、週3〜4回のトレーニングで使用した場合、6か月〜1程度が目安です。エラスティック素材の伸縮性が落ちたり、マジックテープの粘着力が低下したりしたら交換時期です。
Q3. 左右でサポート力を変えて巻いてもいいですか?
A. 基本的には左右均等に巻くのが推奨されます。ただし、片方の手首に既往症がある場合は、そちらだけやや強めに巻くことも選択肢です。大きな左右差がある場合は、整形外科での診察を検討してください。
Q4. リストラップは洗濯しても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。手洗いが理想的ですが、洗濯機を使う場合は必ずネットに入れてください。マジックテープ部分は貼り合わせた状態にして洗うと、他の洗濯物を傷めずに済みます。乾燥機は素材を傷めるので自然乾燥がベストです。
Q5. 手首が柔らかいのですが、リストラップで改善しますか?
A. リストラップは手首の柔軟性そのものを改善するものではありません。手首を固定してトレーニング中の負担を軽減するのが目的です。手首の柔軟性を高めたい場合は、別途ストレッチやモビリティワークを行いましょう。日本パワーリフティング協会の公式サイトでも関節のケアについて情報が掲載されています。
Q6. パワーリフティングの大会でリストラップに規定はありますか?
A. はい、あります。IPF(国際パワーリフティング連盟)のルールでは、リストラップの長さは最大1m、幅は最大8cmまでと定められています。大会に出場する予定がある方は、IPF公式サイトで最新のルールを確認してください。

まとめ
リストラップは手首を保護し、プレス系種目で安心して高重量に挑むための頼もしいギアです。選び方のポイントは「長さ」「硬さ」「素材」の3つで、初心者は60cmの中程度の硬さからスタートするのがおすすめです。
何より大切なのは正しい巻き方です。手首の関節をまたぐように巻き、適切なテンションをかけることで、リストラップ本来のサポート力を発揮できます。この記事で紹介した手順を参考に、安全で効果的なトレーニングを実現してください。
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