「背中のトレーニングで、握力が先に限界きて追い込めない」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。ダンベルロウやデッドリフトで背中にはまだ余力があるのに、手が先に疲れてダンベルが握れなくなるのは非常にもったいないことです。
そんな悩みを一発で解決するのがパワーグリップです。握力を補助してくれるギアで、背中のトレーニング効果を大幅にアップさせてくれます。
パワーグリップは上級者向けのアイテムだと思われがちですが、実は初心者にこそ使ってほしいギアです。この記事では、選び方からおすすめ商品まで詳しく解説していきます。

パワーグリップとは?
パワーグリップは、手首に巻いて使う握力補助ギアです。ゴムやラバーでできたベロ(パッド部分)をバーベルやダンベルに巻きつけることで、握力に頼らずに重いものを持ち続けられるようになります。
パワーグリップを使うメリット
- 握力の制限なく対象筋を追い込める:背中トレで最も重要なメリットです
- 手のひらのマメ防止:素手でバーを握り続けると手のひらが痛くなりますが、パワーグリップがクッションになります
- 着脱が簡単:リストストラップより圧倒的に楽で、セット間のインターバルでサッとつけ外しできます
- 集中力が上がる:「握る」ことに意識を取られなくなるぶん、対象筋への意識を集中できます
パワーグリップとリストストラップの違い
よく混同されますが、パワーグリップとリストストラップは別物です。それぞれの特徴を比較してみましょう。
パワーグリップ
- ゴム/ラバーのパッドをバーに巻きつける
- 着脱がワンタッチで簡単
- サポート力はリストストラップより弱い
- 価格:3,000〜15,000円程度
リストストラップ
- 長い布をバーにグルグル巻きつける
- 着脱に時間がかかる
- サポート力が非常に強い
- 価格:1,000〜5,000円程度
初心者にはパワーグリップがおすすめです。理由は着脱の簡単さにあります。リストストラップは巻き方にコツがいりますし、セット間の着脱が面倒です。パワーグリップならベロをバーに被せるだけでOKです。
一方、超高重量のデッドリフト(200kg以上など)になると、パワーグリップでは滑ることがあるため、リストストラップのほうが安心です。

パワーグリップの選び方
1. 素材で選ぶ
- ラバー(ゴム):グリップ力が高く、最も一般的な素材です。耐久性も十分です
- レザー(革):高級感があり、使い込むと馴染みます。ただしラバーよりグリップ力は劣ります
- 合成素材:安価なモデルに多いです。グリップ力と耐久性は価格なりの品質になります
おすすめはラバー素材です。グリップ力と耐久性のバランスが最も良い素材です。
2. サイズで選ぶ
手首の太さに合わせてサイズを選ぶのが大切です。
- S:手首周り約16cm以下(女性や手首が細い男性)
- M:手首周り約16〜18cm(一般的な男性)
- L:手首周り約18cm以上(手首が太い男性)
迷ったらメジャーで手首を測ってから購入しましょう。緩すぎると力が逃げますし、きつすぎると血流が悪くなります。
3. ベロの長さと厚さ
- ベロが長いほうが巻きつけやすく、グリップ力が高い
- ベロが厚いほうがクッション性が高いが、感覚がやや鈍くなる
- 初心者はベロがやや長めのモデルが使いやすい
おすすめパワーグリップ5選
1. VERSA GRIPPS PRO
パワーグリップの定番中の定番です。迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。
- 米国製の定番ブランド
- 独自の「VERSA素材」で抜群のグリップ力
- プッシュ系(ベンチプレスなど)にも使える汎用性
- 耐久性が非常に高い
- 価格帯:約8,000〜12,000円
価格はやや高めですが、グリップ力が段違いで、プロのボディビルダーやフィジーク選手にも愛用者が多い実力派です。
2. VERSA GRIPPS Classic
- PROの廉価版ですが品質は十分です
- PROとの違いはベロの長さとリストパッドの厚さ
- 初心者にはこれで十分すぎる性能です
- 価格帯:約6,000〜8,000円
3. ゴールドジム パワーグリッププロ
- 日本のジムブランドの定番モデル
- ラバー素材でしっかりグリップ
- 日本人の手に合ったサイズ設計
- ジムショップでも買えて手に入りやすい
- 価格帯:約5,000〜8,000円

4. ALLOUT パワーグリップ
- コスパ最強クラス
- ラバー素材でグリップ力も十分
- 初めてのパワーグリップに最適
- Amazonで人気上位の定番商品
- 価格帯:約3,000〜4,000円
5. Cobra Grips(コブラグリップス)
- 独特の形状でフィット感が良い
- ラバーとレザーの2タイプあり
- ベロが大きめで、手のひら全体をカバー
- 価格帯:約4,000〜7,000円
パワーグリップの正しい使い方
プル系種目(引く動作)での使い方
- パワーグリップを手首に装着する
- ベロの部分をバーの下から巻きつける
- ベロの上から手のひらで握る
- バーとベロと手が一体化した状態でトレーニング
コツ:ベロをバーに巻きつけるとき、しっかり密着させることが大切です。隙間があるとグリップ力が落ちますので注意してください。
使うべき種目
- デッドリフト:最もパワーグリップの恩恵を感じる種目です
- ダンベル/バーベルロウ:背中に集中できるようになります
- ラットプルダウン:広背筋への意識が大きく変わります
- シュラッグ:高重量でも握力を気にせず僧帽筋を追い込めます
- ダンベルカール:前腕の疲労を気にせず二頭筋に集中できます
使わないほうがいい場面
- 握力を鍛えたいとき:パワーグリップに頼りすぎると握力が育ちません
- ウォーミングアップセット:軽い重量では素手でやって握力も鍛えましょう
パワーグリップの手入れ方法
- 使用後は汗を拭き取る(放置するとラバーが劣化します)
- 洗濯機はNGです。濡れた布で拭く程度にとどめてください
- 直射日光を避けて保管する
- ラバー部分にチョーク(滑り止め粉)がついたら、水で洗い流す
適切に手入れすれば、2〜3年は余裕で使えます。
初心者こそパワーグリップを使うべき理由
「まだ初心者だから必要ないかな」と思っている方もいるかもしれませんが、初心者こそ使うべきアイテムです。
初心者は握力が弱いため、背中トレで握力が先にヘタってしまい、背中を十分に追い込めないケースが非常に多いです。パワーグリップを使えば、背中のトレーニング効果が格段に上がります。
「握力も鍛えたいからパワーグリップは使わない」という考え方もありますが、それならウォーミングアップは素手で、メインセットでパワーグリップという使い分けで対応できます。背中の発達を犠牲にしてまで握力にこだわる必要はありません。

よくある質問(Q&A)
Q. パワーグリップは何kgまで対応していますか?
A. 製品によりますが、一般的なパワーグリップであれば100〜150kg程度のデッドリフトには十分対応できます。200kgを超えるような超高重量の場合は、リストストラップとの併用や、より高品質なパワーグリップ(VERSA GRIPPS PROなど)をおすすめします。
Q. パワーグリップを使うとズルですか?
A. まったくズルではありません。パワーグリップは「対象筋を効率的に鍛えるためのツール」です。プロのボディビルダーも当たり前に使用しています。むしろ握力の制限で背中を追い込めないほうがもったいないです。
Q. 女性でもパワーグリップは必要ですか?
A. 必要です。女性は男性より握力が弱い傾向にあるため、パワーグリップの恩恵はむしろ女性のほうが大きいです。Sサイズのパワーグリップを選んでください。
Q. パワーグリップの寿命はどのくらいですか?
A. 適切に手入れすれば2〜3年は使えます。ラバー部分がすり減ったり、ベルトが伸びてきたら買い替えのサインです。
Q. ベンチプレスにもパワーグリップは使えますか?
A. VERSA GRIPPSなど一部のモデルはプッシュ系種目にも対応していますが、基本的にはプル系種目(引く動作)で使うのがメインです。
Q. パワーグリップとトレーニンググローブはどちらがいいですか?
A. 目的が異なります。パワーグリップは「握力補助」、グローブは「手のひら保護」が主な目的です。背中のトレーニング効果を上げたいならパワーグリップ一択です。手のひらのマメが気になる程度ならグローブでOKです。
まとめ
- パワーグリップは握力の制限なく対象筋を追い込めるようにするギア
- 初心者にはリストストラップより着脱簡単なパワーグリップがおすすめ
- 素材はラバーが最もバランスが良い
- 手首サイズを測ってから購入しよう
- 迷ったらVERSA GRIPPS、コスパ重視ならALLOUT
- ウォーミングアップは素手、メインセットでパワーグリップが理想
パワーグリップを使うと、背中トレの世界が変わります。一度使ったら手放せなくなる方がほとんどですので、ぜひ試してみてください。
パワーグリップのベロ部分が劣化したまま使い続けると、トレーニング中に滑って事故につながる可能性があります。定期的に状態をチェックし、劣化が見られたら交換しましょう。

参考リンク:
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

