「トレーニングベルトっていつから使えばいいの?」「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
スクワットやデッドリフトで扱う重量が上がってくると、気になり始めるのがトレーニングベルトです。腰の保護はもちろん、腹圧を高めて扱える重量を増やす効果もある筋トレの必須アイテムと言えます。
この記事では、トレーニングベルトの選び方から正しい使い方まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。安全にトレーニングを楽しむための参考にしてください。

トレーニングベルトの効果
「腰を守るだけ」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。
1. 腹圧を高める
ベルトをお腹に巻いて力を入れると、ベルトが腹部を圧迫して腹腔内圧(腹圧)が高まります。これにより体幹が安定し、高重量でもブレにくくなります。研究によると、ベルトの使用で腹圧が最大40%向上するというデータもあります。
2. 腰の保護
腹圧が高まることで、脊柱への負荷が分散されます。スクワットやデッドリフトでの腰痛予防に効果的です。特に高重量を扱う場面では、ベルトの有無で安全性が大きく変わります。
3. 扱える重量が増える
体幹が安定することで、ベルトなしの時よりも5〜15%程度重い重量を扱えるようになることが多いです。ベルトを導入してからスクワットの記録が一気に伸びたという声は非常に多く聞かれます。
トレーニングベルトの種類
革(レザー)ベルト
特徴:
- 硬くて頑丈。サポート力が高い
- 高重量トレーニングに最適
- 使い始めは硬いが、使い込むと体に馴染む
- 厚さは10mm or 13mmが主流
向いている方:
- スクワット・デッドリフトで高重量を扱う方
- パワーリフティングをやる方
- 中〜上級者
ナイロン(マジックテープ)ベルト
特徴:
- 柔らかくて着脱が簡単
- 軽くて持ち運びしやすい
- サポート力は革に劣る
- 比較的安価
向いている方:
- 初心者〜中級者
- 色々な種目で幅広く使いたい方
- ジムへの持ち運びを楽にしたい方

レバーアクション式ベルト
特徴:
- 革ベルトの一種だが、バックル部分がレバー式
- ワンタッチで着脱できて非常に便利
- しっかり締められるのに外すのも一瞬
- 価格は高め
向いている方:
- 中〜上級者
- 着脱の手軽さとサポート力の両方を求める方
トレーニングベルトの選び方
1. 幅で選ぶ
- 幅10cm(4インチ):一般的なトレーニング向け。多くの方に合う標準サイズ
- 全幅均一タイプ:前面も後面も同じ幅。パワーリフティングの公式大会でも使えるタイプ
- テーパードタイプ(前が細い):前面が細いため座った姿勢で邪魔になりにくい。一般トレーニング向け
2. 厚さで選ぶ
- 10mm:初心者〜中級者向け。柔軟性があって使いやすい
- 13mm:上級者向け。サポート力最強だが硬くて使い始めが大変
3. サイズで選ぶ
ウエストサイズを測って選びましょう。各メーカーのサイズチャートに従うのが基本ですが、迷ったら大きめを選ぶのがおすすめです。ベルトは穴の位置で調整できますが、小さすぎると締められません。
おすすめトレーニングベルト
初心者向け:ナイロンベルト
ゴールドジム ブラックレザーベルト
- フィットネスジムの定番ブランドのベルト
- 初心者でも使いやすい幅と硬さ
- 価格帯:5,000〜8,000円程度
Schiek(シーク)リフティングベルト
- ナイロンベルトの大定番
- マジックテープ式で着脱簡単
- 体にフィットする形状で動きやすい
- 価格帯:6,000〜9,000円程度
中級者向け:革ベルト(ピンバックル)
SBD ベルト
- パワーリフティング界で絶大な人気
- IPF(国際パワーリフティング連盟)公認
- 品質は最高レベルだが価格も高め
- 価格帯:20,000〜30,000円程度
鬼(ONI)パワーリフティングベルト
- 日本製の高品質ベルト
- 革の質感とフィット感に定評あり
- IPF公認モデルもあり
- 価格帯:15,000〜25,000円程度

上級者向け:レバーアクション式
SBD レバーベルト
- レバーベルトの最高峰
- ワンタッチ着脱の快適さと最強のサポート力
- 価格帯:30,000〜40,000円程度
Inzer(インザー)レバーベルト
- アメリカの老舗パワーリフティングブランド
- 頑丈さは折り紙つき
- 価格帯:15,000〜25,000円程度
トレーニングベルトの正しい使い方
巻く位置
おへその少し上あたり、肋骨と腰骨の間に巻きます。高すぎると肋骨に当たって痛いですし、低すぎると効果が減ります。
締め具合
キツめに締めるのが基本です。深呼吸をしてお腹を膨らませたときに「きつい」と感じるくらいが適正です。ゆるいとサポート効果がありません。
腹圧のかけ方(ブレーシング)
- ベルトを巻く
- 大きく息を吸い込む
- その息をお腹全方向に押し広げるように力を入れる(お腹をベルトに押し付ける感覚)
- この状態で挙上する
- 挙げ終わるまで息を止めておく(バルサルバ法)
この「お腹をベルトに押し付ける」感覚が掴めると、ベルトの効果を最大限に引き出せます。腹圧がかかった瞬間の安定感は、一度体験すると手放せなくなるほどの違いがあります。
使うべき種目・使わなくていい種目
使うべき種目:
- スクワット
- デッドリフト
- オーバーヘッドプレス
- ベントオーバーロウ(高重量時)
使わなくていい種目:
- ベンチプレス(体幹への負荷が少ない)
- アイソレーション種目全般
- 有酸素運動
いつからベルトを使い始めるべき?
目安としては以下のタイミングです。
- スクワットで体重×1.0倍以上の重量を扱い始めたら
- デッドリフトで体重×1.2倍以上の重量を扱い始めたら
- 腰に不安を感じ始めたら
ただし「ベルトに頼りすぎて体幹が弱くなる」という懸念もあるため、ウォーミングアップセットはベルトなしで行い、メインセットでベルトを使うというのがバランスの良いやり方です。

よくある質問(FAQ)
Q. ベルトを使うと体幹が弱くなりますか?
A. ウォーミングアップセットはベルトなしで行い、メインセットのみで使用すれば問題ありません。適切に使い分けることで、体幹も鍛えつつ安全にトレーニングできます。
Q. 初心者でもベルトは必要ですか?
A. 初心者のうちは必須ではありません。まずはフォームを固めることが優先です。ただし、腰に不安がある方は早めに導入しても良いでしょう。
Q. ベルトのお手入れ方法は?
A. 革ベルトの場合、使用後に汗を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させましょう。定期的にレザークリームを塗ると長持ちします。ナイロンベルトは手洗いが可能です。
Q. ベンチプレスにベルトは必要?
A. 基本的には不要です。ベンチプレスは体幹への負荷が比較的少ないためです。ただし、高重量でアーチを組む場合は使用する方もいます。
Q. 革ベルトは最初硬いですが、どうすれば?
A. 使い込むことで徐々に馴染みます。巻いた状態で丸めておいたり、レザークリームを塗ると柔らかくなりやすいです。
まとめ
- 初心者はナイロンベルトからスタートでOK
- 高重量を扱うなら革ベルトがおすすめ
- 着脱の楽さを求めるならレバーアクション式
- 巻く位置は肋骨と腰骨の間
- 「お腹をベルトに押し付ける」ブレーシングが大事
- ウォーミングアップはベルトなし、メインセットで使用する
トレーニングベルトは筋トレの安全性と効率を高める重要なギアです。自分の使用用途と予算に合ったベルトを選んで、安全にトレーニングを楽しんでください。
参考リンク:
- NSCA ジャパン – トレーニングギアの科学的評価
- 日本パワーリフティング協会 – 公認用具リスト
- PubMed – Effects of weightlifting belts on intra-abdominal pressure

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

